現場環境をMRで再現訓練⽤ Virtual Control Room

　現場技術者の⾼齢化が進み、若⼿技術者へノウハウを継承するにも現場で⾏うには数々の弊害があります。特に昨今では、コロナ禍の影響により現地作業だけでなく、ノウハウの継承さえも難しくなっています。また維持‧管理作業におきましても、現地環境を確認しなければならない状況がある中、都度現場に向かうための作業者の移動時間を取られてしまい、稼働効率に影響を及ぼしてしまうことが想定されます。
　当社では、そのような遠⽅現場を疑似的に再現する「訓練⽤ Virtual Control Room」を研究開発しました。それにより、遠⽅の現場環境まで⾜を運ばずに⽬の前に疑似的な環境を確認することを可能にするだけでなく、独⾃のプログラムを組み込むことにより制御盤やスイッチなどを疑似的に操作することで、現場をシミュレーションすることが可能となり、ノウハウの継承もより容易に⾏えます。

　

　上記は、Microsoft社のMRヘッドセット「HoloLens2」（HololensはMicrosoft社の登録商標です）内で表示された画面になります。画面を通じて疑似的に表示された現場環境を見るだけでなく、疑似的に操作をすることができます。こちらには、HoloLens2で稼動される専用の独自プログラムを組み込むことで、疑似的な操作だけでなく操作後の挙動イメージを、応答速度なども含めて疑似的に表現することを可能にしました。

　MRデバイスについては、HoloLens2に限定しない、お客さまのニーズに沿った、最適なデバイスに合わせてご提供いたします。
　将来的には、よりリアルな体験を提供する３Dモデルの性能向上を進めてまいります。