既存煙突の耐震性向上を実現する耐震システムパンタグラフダンパー
- 防災
- インフラ
- 維持・管理
鉄塔下部の主柱材の変形モードに着目。主柱材の軸方向変位をトグル構造で増幅し、応答を制御して効果的に振動を吸収します。
Point
- 既存の煙突の耐震性・耐風性を損なわずに、耐震性能を向上
- 第1節のみの取り付け工事のため、高所作業を大幅に低減でき、施工時における高い安全性
- 鉄塔支持形鋼製煙突の場合、通煙中でも施工が可能(工場・設備を停止する必要なし)
- 工事期間が比較的短く、高所の仮設工事が低減できるため、低コストで導入可能
パンタグラフダンパーの
原理と仕組み
鉄塔下部の主柱材の変形モードに着目。
主柱材の軸方向変位をトグル機構で増幅し、応答を制御して効果的に振動を吸収します。
※1:トグル機構は梃子の原理を用いた増幅機構により、応答を増幅させるシステム。
※2:石丸辰治(元日本大学理工学部建築学科 教授)らの簡易設計法。
パンタグラフダンパーの
制震効果
大規模な地震(下記のA地震、B地震)を想定し、地震応答解析により制震効果を検証しました。
検証実験:振動実験・
性能試験により
高い制震効果を確認
大規模な地震(下記のA地震、B地震)を想定し、地震応答解析により制震効果を検証しました。
採用実績:姉崎火力発電所の鉄塔支持形鋼製煙突
高さ200mの鉄塔支持形鋼製煙突2基に導入されています。
姉崎火力発電所
(東京電力フュエル&パワー株式会社)
姉崎火力発電所5・6号煙突および3・4号煙突