詳細なシミュレーションで出力制御量を総合評価ノンファーム型接続時の出力制御評価サービス
- 電力
- 維持・管理
- 環境・省エネルギー
電力需給シミュレーションに加え、電力系統シミュレーションを実施することによる出力制御評価サービスをご提供いたします。
発電事業者さまにて、従来の電力需給要因に加え、電力系統要因の出力制御を考慮した総合的な事業リスクを定量的に評価いただくことが可能です。
Point
- 電力需給シミュレーションに加え、電力系統シミュレーションを実施
- お客さまとのご相談のうえで設定したシナリオのもと、事業期間にわたって出力制御量を総合的に評価
- 系統用蓄電池の出力制御による影響を見える化
「出力制御」の評価がカギに
再生可能エネルギーの導入拡大に伴って、発電事業者さまが系統混雑時の出力制御を条件に新規接続を無制限・無保証で許容する「ノンファーム型接続」が2023年度から原則となりました。発電事業者さまが事業判断・資金調達を行うにあたっては、従来の電力需給要因に加え、電力系統要因の出力制御を考慮した総合的な評価が必要不可欠となっています。
ノンファーム型接続の役割・責任分担のイメージ
<出所>広域的運営推進機関
「電力系統シミュレーション」のノウハウが必須
東電設計には電力会社の大規模かつ複雑な電力系統運用経験者が多数在籍しており、実運用で培った豊富な知見と高い技術をもとに、複数シナリオを設定した電力需給シミュレーションに加え、電力系統シミュレーションを実施することにより、さまざまなシナリオや検討ニーズに応じた出力制御評価サービスをご提供いたします。
再生可能エネルギーと系統用蓄電池
出力変動を伴う再生可能エネルギーの導入拡大や、調整力を提供する火力等電源の減少により、需給調整バランスを取るため、系統用蓄電池が注目を集めています。北海道、九州、東京、東北を中⼼に接続検討等の申込みが増加しておりますが、系統用蓄電池は、太陽光発電などの再生可能エネルギーと違って、365日24時間定格での充電・放電双方が可能であるため、出⼒制御の影響をどのように検討すべきかが課題となります。
お客さまが知りたいことを「見える化」
系統用蓄電池は充電・放電時間が決まっているわけではないため、出力制御がどのように影響するか評価が困難です。東電設計では、電力系統シミュレーションを実施し、系統用蓄電池の充電(放電)出力が最大どの程度制御されるかをご提示いたします。
(単位:%)
(注)充電可能率=100%ー出力制御率
出力制御評価サービスとお客さま提供価値
- お客さまが決められたシナリオの下、事業期間(20~30年)における電力需給シミュレーションを詳細(年間365日、1時間ごと)に実施
- ※シミュレーションを実施するうえで設定すべき各項目(電力需要、電源、電力系統の情報)については、公表されている情報からさまざまな選択肢をお客さまにご提示
- 各エリアの電力系統を詳細に模擬したシミュレーションを行い、出力制御量について総合評価を実施
(ローカル系統に限定した簡易な検討もご相談に応じます) - ※出力制御が主にローカル電力系統制約によって発生すると想定される場合
本サービスを通じてお客さまが得られる価値
- 事業リスクの定量的評価
- 複数の対象候補地から最適な場所を選定
- 系統混雑を考慮した系統用蓄電池の充放電
パターンの選定