設備配管を流れるガスなどの流体経路を自動的に可視化するソフトウェアIsolationNavi®

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アイソレーション作業における課題解決のため、大阪ガス株式会社、及びDaigasガスアンドパワーソリューション株式会社と三社共同により、配管や操作弁などプラント設備の図面をデジタル化(以下、デジタル図面)し、操作弁などの開閉により変化する流体の経路を自動可視化するシミュレーションソフトウェア「IsolationNavi®」を開発しました。

IsolationNavi®ご紹介動画

Point

  • パソコンのマウス操作だけで、流体の経路を自動可視化。
  • デジタル図面上で複数の作業計画図を容易に作成。
  • デジタル図面と既存のプラント設備の3次元モデルを連携。

IsolationNavi®の概要

アイソレーション作業における課題

ガス製造所・発電所・化学プラントなどの製造現場では、安全で安定的な操業のため、定期的に設備を点検し、必要な場合には工事も行います。その際に、運転中の設備から点検対象の設備を安全に分離するための作業(アイソレーション作業)が必要となります。
具体的には、設備同士をつなぐ配管の間に設置された操作弁を正しい順番で開閉していくことで、流体の漏れや逆流がない安全な流路を形成し、運転設備と点検設備を切り離します。

アイソレーション作業は、設備や配管などの図面を見ながら事前に操作手順を考える計画業務と、計画に基づいて実際に設備を操作する現場作業に分かれます。1つの操作弁を開閉するごとに流体の経路が変化するため、従来の計画業務においては、手順を細かく区切りながら、手順ごとに手書きや作図ソフトウェアなどを利用し、現場作業に必要な図面(以下、作業計画図)を作成していました。

さらに操作対象が広範囲にわたる場合には、複数の図面を確認する必要があり、多くの時間を費やしていました。現場作業を行うにあたっては、事前にシミュレーションができなかったため、操作手順の確認にも時間がかかっており、さらに、操作弁の場所など図面ではわからない現場のノウハウも必要であり、若年層や経験の浅い作業者が実施するには困難な業務でした。

IsolationNavi®の特徴

1:パソコンのマウス操作だけで、デジタル図面上にバルブの開閉状態に応じた流体の流れ、範囲を自動で表示することで、現場設備における流体の経路を自動可視化できます。

2:デジタル図面上で各手順での操作弁の開閉状態と流体の経路、範囲を表示・保存することで、複数の作業計画図を容易に作成できます。

3:デジタル図面と既存のプラント設備の3次元モデルを連携することができます。これにより、現場状況の理解を促すなど、教育・ノウハウ継承のツールとしても利用できます。
※3次元モデルとの連携には別途Autodesk社のNavisworks Simulateが必要です。

以上の機能を有する「IsolationNavi®」を活用することにより、プラント設備の操作により変化する流体状態を確認しながら、作業に必要な複数の図面の作成や現場状況の理解ができ、現場業務の効率化と作業レベルの向上が可能となります。

IsolationNavi®の機能

2D図面を用いた流体経路シミュレーションで、図面関係業務を効率化するだけでなく
3Dとの連動機能を用いて、模擬的な現場確認。属性情報を活用した各種検討を可能としました。

3つの機能で大幅作業効率化を実現、確認漏れを防ぎヒューマンエラーの撲滅

1:図面上のバルブ開閉操作、流体経路の自動可視化

2:複数図面の相互リンク

3:各オブジェクト検索(Tag、No検索等)

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