「バングラデシュ国 電力システムの停電防止能力強化プロジェクト」
の開始について
2025年 7月 10日
東京電力パワーグリッド株式会社
東電設計株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:金子 禎則)および東電設計株式会社(代表取締役社長:窪 泰浩)の2社による共同企業体は、本年4月7日、独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)と「バングラデシュ国電力システムの停電防止能力強化プロジェクト」(以下、「本業務」)を契約締結し、7月9日より、本格的な活動を開始しましたので、お知らせいたします。
バングラデシュ国(以下、「同国」)では、脱炭素の実現に向け、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)の導⼊加速および脱炭素電力の輸⼊促進が必要な状況にある一方、再エネの増加は、電力の周波数管理を困難にさせるため、系統の周波数変動幅を適切に管理する必要があります。
本案件は、2022 年10 月に同国東部で発生した大停電の再発防止策の検討を契機としつつ、再エネ導入拡大時における安定的な電力供給の実現に向け、系統運用に関する能力強化、発電設備の機能向上、周波数変動に対する予防策および電力系統の信頼性向上のための方策を行うことにより、周波数制御能力の改善を図り、広域停電防止に向けた電力系統の周波数制御の改善を目的とするものです。
本業務は、同国政府からの要請に基づきJICAが支援実施するものであり、本技術支援を通じて同国における当該業務実施機関の能力向上を図るものです。
東京電力パワーグリッド株式会社および東電設計株式会社は、JICAの事業を通じて、同国のエネルギーセクターにおける電力マスタープランや配電・変電分野などの計画・実施支援を実施しており、引き続き、同国の電力の効率的な発展に貢献してまいります。
「バングラデシュ国電力システムの停電防止能力強化プロジェクト」概要
1.業務期間・対象地域
- 2025年4月~2028年2月(予定)
- バングラデシュ国全土(主にダッカ)
2.契約先
- 独立行政法人国際協力機構(JICA)
3.実施体制
- 東京電力パワーグリッド:系統運用、系統計画、人材育成
- 東電設計:発電運用、系統安定化インフラ計画
4.事業目的
- 同国において、再エネ導入拡大時における安定的な電力供給の実現に向け、系統運用に関する能力強化、発電設備の機能向上、周波数変動に対する予防策及び電力系統の信頼性向上のための方策を行うことにより、周波数制御能力の改善を図り、広域停電防止に向けた電力系統の周波数制御の改善に寄与するための技術支援を実施するもの。
5.関係機関
〇実施機関
- バングラデシュ電力系統会社(Power Grid Bangladesh PLC:Power Grid)
- バングラデシュ電源開発公社(Bangladesh Power Development Board:BPDB)
〇関係機関
- 電力省(Power Division:PD)
5.その他
-
バングラデシュ国の位置図 -
現地活動風景
(中央)Nur Ahmed氏 バングラデシュ国 電力省局長
以 上
<本件に関するお問い合わせ先>
- 東京電力パワーグリッド株式会社 秘書・リスクマネジメント室
03-6373-1111(代表) - 東電設計株式会社 広報室
070-8830-0420(直通)