分散型電源への蓄電池併設検討支援
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分散型電源のメリット
分散型電源の導入には以下のようなメリットがあります。
- 需要地に隣接して発電するため、送電ロスが少ない。
- 再生可能エネルギーの有効活用による化石燃料を削減できる。
- 排熱の有効利用により、高い総合エネルギー効率を実現できる。
- 需要家自身が電力供給に参画できる。
- 災害時に非常用電源として利用できる。

分散型電源の課題
一方で、分散型電源を導入するにあたり、下記に示すような課題を解決する必要があります。

蓄電池を併設することで得られる効果
分散型電源に蓄電池を併設することで、導入に伴う課題の対策が可能となるとともに、以下のような効果が期待できます。
- 太陽光や風力など出力が変動・不確実な電源の発電電力を安定化できます。
- 発電電力を電力系統を使って送電する場合、提出した発電計画値と実際の発電電力の差分を蓄電池の充放電で補い、インバランス発生を抑制できます。
- 発電電力を自家消費する場合、電力需要と発電電力のミスマッチを蓄電池の充放電で補い、自家消費量を拡大できます。
- 出力制御時の発電電力を蓄電池に蓄え、解除後に放電(売電)を行うことで、出力制御の売電電力量に与える影響を緩和することができます。
- 電力市場価格が安い時には、蓄電池に充電し、高い時に蓄電池から放電することで、売電収入を拡大することができます。
- 分散型電源の発電電力を蓄電池に充放電しない時間帯に、電力市場での電力売買に蓄電池を活用することで、追加収入を得ることができます。

蓄電池併設にあたって必要となる主な検討事項
分散型電源併設する蓄電池について、その用途に応じて以下のような検討が必要となります。
- 分散型電源の出力変動・不確実性に合わせて、導入する蓄電池の出力・容量を選定する必要があります。
- 発電電力を自家消費する場合、発電電力と電力需要を分析し、最適な蓄電池の出力・容量を選定する必要があります。
- 発電電力を電力系統を使って送電する場合、送電電力量計画値と実績の差であるインバランスの見込みを算定した上で、インバランス解消に合理的な蓄電池の出力・容量を検討する必要があります。
- 分散型電源に併設した蓄電池を電力市場に活用する場合、蓄電池の利用可能余地(出力や時間帯等)を算定した上で、適した電力市場選定を行う必要があります。
- いずれの場合も、設置可能スペースや既設電気設備を考慮した計画とする必要があります。
