津波を感知して自動で弁閉止、危険物の流出を安全に防ぐ 浸感弁®

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浸感弁とは

「浸感弁®」は、危険物貯蔵タンク(対象:500kL未満の屋外貯蔵タンク)に設置し、津波を感知して自動で弁を閉止、配管が損傷しても内部の危険物が流出することを防止します。当社はガス導管向けの弁の製作専門である株式会社協成の協力を得て、「津波の水圧を検知し弁を閉止する」浸感弁を開発しました。


現在、500kL未満の小規模の屋外貯蔵タンクの元弁は「手動式でも良い」とされていますが、津波警報下での弁の閉止を手動で安全に実行することは非常に困難な場合があります。

浸感弁を設置すれば津波警報時に弁の閉止を気にすることなく素早い避難が可能となり、また、実際に津波が来た際や、高潮や洪水等の予期しない事態においても自動で弁を閉止することができるため、防災上、そして人身の安全上、非常に大きな役割を果たすことができます。

浸感弁(カットモデル)
浸感弁(カットモデル)

浸感弁の特徴

  • 津波の水圧を検知して自動で確実に閉まる
  • 電気を使わずに作動するため着火源とならない
  • 葉やビニール片、泥などが混じる汚水でも確実に動作する
  • シンプルな機械構造のため、故障が少ない
  • 万一の誤作動の際でもお客さまの操作により簡単に復旧ができる
浸感弁設置イメージ
浸感弁イメージ

浸感弁の検証

浸感弁は水圧で機能する自動膨張式ライフジャケットのセンサーから着想し、水圧によりバルブ内の水圧検知部(ダイヤフラム)が押され、それが引き金となって弁を閉めるという構造です。電気を使わず機械的に作動させることができるため、危険物タンクや配管で使用しても着火源となりません。

※右の画像をクリックすると動画をご覧いただけます。

津波モデルによる実験動画およびCG

しかし、津波は「黒い水」と呼ばれるほど、砂や泥,葉や木くず、ビニール片等が混ざっており、そうした汚れた水でも確実に動作しなければなりません。当社と協成は浸感弁のテストを重ね、給水口から異物が入らないよう工夫を凝らし、非常に汚れた水であっても水圧を確実に検知、弁が閉止することを確認しました。

※右の画像をクリックすると動画をご覧いただけます。

汚水による浸感弁の浸水実験動画

浸感弁は協成が得意とするガス導管向けの圧力検知遮断弁を基本設計として活用しているため、その圧力検知精度が高く、上記のような実験を繰り返し、確実な動作と遮断性能を確認しています。また、万が一、誤作動した際にも簡単にお客さまの手で復旧することができるようにシンプルな内部構造となっています。

株式会社協成のホームページはこちら
https://www.kyosei.com/

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